南海020409
●「じんぶつ交差点」●
南海日日新聞2002年4月9日
●「知りたくなる奄美」自然、農業取材で来島
島唄とピアノ、写真がセットになった音楽CD付き写真集「うたばうたゆんー奄美島唄への旅」に解説を寄せたライター・翻訳者の山川さらさんが1日から奄美大島に滞在し、島の自然や農業を取材している。
今回、山川さんが注目しているのはインターネット販売で全国に顧客を持つ名瀬市青果店「やっちゃば」(岡山末則社長)。農家や顧客との信頼関係を構築するまでの過程や輸送の問題などを探っている。
山川さんは今回の滞在で加計呂麻島をはじめ各地を精力的に取材した。ユタの話も聞けば、夜の森でアマミノクロウサギにも遭遇した。「夜の森や闇を知って島の魅力が“陰”の部分にもあることを知った」「奄美を知れば知るほど、知りたくなる」ことを実感したという。
山川さんは「奄美には守っていくものがたくさんある。ハコモノを造ってコンクリートで固める、東京の文化を追っかけることではなく、島のいいところを生かしてほしい」と願っている。